日本人も飛鳥時代のころから既に牛乳を飲んでいましたが、
当時は一部の上流階級の貴族だけが飲んでいたので、
希少な食材だったことが分かります。
牛乳が初めて市販化されたのは明治時代初期の前後のころで、
日本にきた外国人に飲んでもらうためのものでした。
この時も牛乳は一部の人しか口にしていません。
それから第二次世界大戦後にパンと牛乳の給食が始まり、
スーパーやコンビニではお馴染みの食品になりました。
日本人で牛乳が苦手な人が多いのは、
海外の人に比べて、乳糖を分解する
酵素(ラクトース)が少ないからだそうです。
これを「乳糖不耐症」と言い、
下痢を引き起こす原因となっています。
「そんな事言うなら
アルプスで酪農やっている人たちは
みんな下痢になっている。」
とか、
「海外で牛乳を飲んでいる人たちの中で
下痢になっている人は見たこと無い」
など色々な意見がありますが、
彼らは何千年もかけて牛乳を飲んで、
乳製品に適応した体を作り上げたからこそ、健康なのです。
2000年近くも牛乳を飲まずに作られた日本人の体で、
「さあ、乳製品に適応しろ!」という方が大変難しいのです。
犬もネコも、元は同じような生き物でしたが、
今ネコにドックフードを与え続けると、
病気になってしまいます。
牛乳やヨーグルトで無理に下痢を起こす必要はないでしょう。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に乳酸菌が良いなら、
乳製品が含まれていないサプリを飲んだ方が
まだ良いのかもしれませんね。