蓄膿症は風邪からくる症状ですが、
長引いて治らないことがあります。
別名「慢性副鼻腔炎」とも言われ、
耳鼻科に行くと、クラリスロマイシン錠のような、
マクロライド療法を勧められます。
マクロライド療法とは錠剤1個程度を服用して、
徐々に治す治療法です。
この方法で慢性副鼻腔炎が治ったという声が多く、
多くの耳鼻科が推奨している療法なのですが、
反対意見も多いのです。
まず、クラリスロマイシン錠を少量ずつ服用すると、
細菌が除去しきれずに残ってしまいます。
残った細菌は薬に強い耐性菌として生まれ変わってしまい、
マクロライド療法を継続しても意味が無くなってしまうのです。
次に、クラリスロマイシン錠のようなマクロライド療法薬は、
元々肺炎や気管支炎を治すための薬であり、
蓄膿症を治す薬として作られたものではありません。
日本人が
「肺炎に効果があるなら、蓄膿症や鼻炎にも効果あるでは?」
と思って使われている薬です。
そのため、根拠がないとも言われています。
結論として、風邪や鼻風邪のような病気は
長期的にほかっておいても治ってしまう病気です。
鼻炎は死に直結する病気ではありませんので、
そこそこ食欲があり、微熱程度の風邪なら、
長期的に長引いても食事療法で治してみましょう。