慢性鼻炎とは、治らない鼻炎のことを言います。
慢性アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などがあり、僕のように今まで治らなかった鼻炎のことを言います。
この鼻炎を治そうと色んな医師に相談したのですが、
「慢性化した鼻炎は基本的に治らないものだと思ってください。」
と突っぱねられていました。
慢性化した鼻炎は、先天的(生まれつき鼻が弱い)なものが多いですが、
例外として何かの事情で体質が変化して元にもどらなくなってしまったヒトもいます。
たとえば、慢性アレルギー鼻炎の説明で有名なのがヘルパーT細胞の話になります。
僕たちの体にはヘルパーT細胞という便利な細胞(白血球のなかま)があり、悪いウィルスや菌、ゴミやアレルギー物質などを攻撃するように他の細胞たちに指示してくれるものがあります。
ところがヘルパーT細胞も数が多くなりすぎると色々問題を起こすようになります。
たとえば、本来体に無害であるにも関わらず、敵、もしくは毒物と決めつけて攻撃してしまうんです。
食物アレルギーなんかでは典型的な例であり、花粉症のようなアレルギー性鼻炎でも同様のことが言えます。
数が多すぎればそれなりに問題を起こすものであり、警備員も数が多くなると、子供がちょこっとイタズラしようとする光景を目にしたら、そのまま射殺してしまうようなものなんでしょうかね。
アレルギー性鼻炎も食物アレルギーも簡単には治すことができません。
そもそもアレルギー性体質を改善する抗生物質はありませんので当然もことです。
慢性副鼻腔炎はどんな症状?
慢性アレルギー性鼻炎とはべつに慢性副鼻腔炎も同じことが言えます。
副鼻腔炎は、鼻に直接つながる副鼻腔という箇所に鼻水が溜まってしまい痛くなる病気ですね。
細菌がいなくなれば症状が緩和されますが、例外として鼻水が溜まりやすくなってしまう方もいらっしゃいます。
頬が痛い、頭が痛い、目が痛いなど、これらは副鼻腔炎の症状として代表的なものですが、
細菌がいなくなっても鼻水が溜まりやすく空洞ができており、どんなに鼻水を吸い出しても、結局溜まってしまい、痛みだすという悪循環を生み出します。
もちろん、これは人それぞれなので、副鼻腔の構造がヒトとはちょっと違うといったような事がない限り、こんなことはありません。
しっかり抗菌薬を服用し、健康に気を使えば普通のヒトなら慢性副鼻腔炎になることはないでしょう。
慢性鼻炎は治らないのか?
治らない鼻炎=慢性鼻炎であり、慢性副鼻腔炎も慢性アレルギー性鼻炎も「慢性鼻炎」にカテゴリーされます。
現在流通している鼻炎の薬は基本的に対処良薬(その場しのぎの薬)しかありません。
もっとも使い勝手のいいステロイド点鼻薬ですらも、使用を止めると症状がもとに戻ってしまいます。
でもそれは現在の話であり、将来的には鼻水を止めるような薬ができるのかもしれません。
ただ今は、ゴミや細菌を吸い込まないように最小限の努力をすることが、鼻炎にならない近道なのでしょう。